***輝くスペインの明星とアジアの明暗***

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バイク王国スペインはまさにレーサーに取って最高の国です


国内レースは世界各地からGPへ参戦のきっかけを掴む為に集まっており、


そのレベルは90年代初頭の全日本のレベルに匹敵しています


また、名だたる超巨大企業が積極的にスポンサー活動をしており、


小排気量クラスにも巨額の資金が投入されています



来年も帝王ホルへ マルチネス率いるチーム アスパーが


カワサキ、ドカ、その他メーカーと接触を図っており、moto GP参戦を狙っています



一番凄いのが、資金、バックアップしてくれるスポンサーはあるが、マシンが無い事という事!


国民を上げてmoto GPに熱狂していて、様々な企業の広告にはGPライダーが出てきます



街の看板にはGPレーサーの写真が溢れ、一般アンケートで「好きな男性有名人は?」という企画で


芸能人、有名人を押しのけて当時125の新鋭ライダーのダニ ペトラザが1位になっていました!



国王もバイクでサーキットに訪れ、GP開催時には有名な、危険なほどの量の爆竹を鳴らし、


ビールを飲んで物凄い盛り上がりを見せます


排気量に関わらず、スペイン人ライダーが先頭を走ると、


地鳴りの様な声援がサーキットを駆け巡ります!




国技が闘牛という、ラテンの血が騒ぐのでしょうね




表題のトロンテギですが、80年代後半、80ccクラスでデビュー、


当時マルチネスが席巻しており、マルチネスの次に来る小排気量の期待の星でした



89年には80cc、125ccのダブルエントリー、90年にはレプソルのスポンサーを受け参戦


91年、ついにワークスRGVーΓを獲得、これはもう国を挙げてのバックアップと、


スポンサーの意向が一致した形だと思います



92年、250フル参戦、ゼッケン28はラディゲスを彷彿させました


93年、94年チームセンプルッチよりアプリリア125で参戦、


この頃は坂田選手と同じカラーリングでよく目にしていました



95年またまたBIGスポンサーをつけ、ホンダを駆り参戦、96年またまたアプリリアで出走、


その後は確認出来ていません、、



宇井選手がデルビで2年連続世界ランキング2位になった時、


「陽一がスペイン人だったら億万長者になっていたよ」


と言う有名な話があります



トロンテギ選手は今でもレースに関わっているか、実業家として活躍してるのだと思います


世界チャンピオンを2回も獲得した坂田選手、青木ハル選手も、ヨーロッパで生まれていたら


数十億のスポンサーマネーを受け取っていたんだと思います



巨大企業やCMの出演料では日本も負けていないので、いつか日本人ライダーが


CMを彩り、サーキットに多くの一般人が足を運ぶようになるといいです



ライスポで青木編集長が、このままではバイク屋もレース業界も本当に危険な状態になると


書かれていました、、



レース界の失われた10年、長い長いトンネルの出口はまだ見えません、、


個人的にはメーカーがやる気が無い事が一番の原因だと思います


アジア地区で前年対比150%近い販売台数をほこり、一つの国で400万台を超えているようです


まだまだ物凄い勢いでアジア市場は伸びて行きそうで、


レース形態としては先細りの全日本にこだわらず、ユーロ選手権の様に、


中国、韓国、フィリピン、インドネシア、タイ、インド、オーストラリア、ニュージーランド


などと協力し、アジアパシフィック選手権の確立を目指した方が未来はあると思います


(やっていますが、各国のレース機構が主導権では無く、民間レース運営会社でないと厳しいですね)



ドルナの様なレースマネージメント会社の登場がアジア全体の成長の恩恵を、


全日本ライダーも受ける事が出来ると思います



しかし、考えるのは簡単ですが、実現は難しいですね、、、



来年の全日本レースカレンダーも見ましたが、8耐前後は125、250、600、GP MONOは


数ヶ月もレースの無い期間があり、新車を購入しても年間6戦ではペイ出来ない状況ですね、、



長くなりましたが、職場にゴルフをやっている大学生がアルバイトに来ていて、


中々ゴルフの世界も厳しい状況みたいです(井筒選手、頑張ってますでしょうか)


レースもピュアライディングスポーツという一部のマニア向けからレジャーとしての


バイクの楽しみの普及も必要だと思いました



8耐に出ない全日本ライダーが沢山mini-MOTOに出場して元気な姿を見せて欲しいものです


早く長い低迷期から抜け出して欲しいと思っています!