***レイン***

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今台風が近くを通っているみたいで、外はどしゃぶりです。
雨のレースは沢山ありましたが、その中でも92年鈴鹿のレースは思い入れがあります
それまでのカウリングから車高の低いスペシャルカウルに変更した若井選手
朝からの雨でコンディションはお世辞にもいいとは言えませんでした
モトバムの深いグリーンカラーに塗られたそのマシンは観客席から見ていると
廃止になった80CCのマシン見たいにコンパクトでした
そのマシンを180センチの若井選手が駆ると、一層マシンが小さく見えました
窮屈そうにS字をすばやく切り返し、フルスロットルで上って行く姿は、アクセルを閉じる
位置、排気音からもギリギリまで攻めているな、、と感じました
雨足も強くなり、125のレースが始まりました
ワークスのAキット、アプリリアなどに混じり、果敢にトップグループを走る若井選手、
雨も強くなり、走りも激しさを増し、トップグループも転倒車が続々と出始めました
見ていて、いつ転倒してもおかしくないくらい、ギリギリで走っているのが分かりました
水しぶきを上げ、ダイナミックなライディングで走り続ける姿をみて、手に汗握って、
「転倒しないように」と願っていました
そして、3位表彰台を見事にGET!!
幸先のいい開幕ダッシュを決める事が出き、今年はやってくれるんではないかなと
すごく期待していました

500CCのレースでは、ロスマンズホンダのWガードナーが何度も転倒し、アンダーカウルが路面に
擦れている中、諦めずに走り続ける姿に見ていて自然に涙が頬を伝わってきました
そして、Wガードナーは引退を決意しました

まさに新旧の世代交代が行われたレースだったと思います
いつか若井選手が500に乗る事を1ファンとして期待していました
このレースで学んだ事は、上のクラスで成績を残せるライダーもスポンサーの問題なども
あって、ステップアップできない状況で、120%の頑張りで次のチャンスを掴もうとしているんだ
と思いました
当時どノービスだった自分が、自分の出来る限りの環境でもう一度頑張ろうと心に決めた
雨の中の1戦でした
(このレースはS字から逆バンク入り口の山の上で見ていました)
次回は衝撃的なレースがありましたので、それを回想したいと思います